ユーススポーツ組織運営を助ける「オペレーションシステム」を目指すLeagueApps

TechCrunch Japan

ユーススポーツは、家族の絆を深め、子どもたちが自信とスキルを身につけることに貢献する。地域社会になくてはならないものだ。

しかし、ユーススポーツのリーグを起ち上げ、育て、維持するためには、どれだけの仕事が必要であるかということを、考えている人は少ない。それは大変なことだ。米国時間7月19日、ユーススポーツ組織の運営システムを手がけるLeagueApps(リーグアップス)は、シリーズB投資ラウンドによる1500万ドル(約16億5000万円)の資金調達を発表した。

従来から出資していたContour Venture Partners(コンツアー・ベンチャー・パートナーズ)が主導した今回のラウンドには、Major League Baseball(メジャー・リーグ・ベースボール)と、Los Angeles Dodgers(ロサンゼルス・ドジャース)のオーナーシップグループの個人投資部門であるElysian Park Ventures(エリュシオン・パーク・ベンチャーズ)も参加。2010年の設立以来、LeagueAppsの資金調達総額は3500万ドル(約38億5000万円)に達した。

また、オリンピックの金メダリストであるJulie Foudy(ジュリー・フーディ)氏とSwin Cash(スウィン・キャッシュ)氏、NFLのベテラン選手であるDerrick Dockery(デリック・ドッカリー)氏、Spurs Sports & Entertainment(スパーズ・スポーツ&エンターテインメント)の会長であるPeter J. Holt(ピーター・J・ホルト)氏、PRO Sports Assembly(プロ・スポーツ・アッセンブリー)の創業者兼社長であるLaura Dixon(ローラ・ディクソン)、投資管理会社のHamilton Lane(ハミルトン・レーン)など、多数の新規および既存の支援者が今回のラウンドに資金を提供した。

ニューヨークを拠点とするLeagueAppsは、ユーススポーツ団体の円滑な組織化を支援することに取り組んでいる。同社が登録・管理ソフトウェアは、スポーツ団体のリーダーたちが、リーグ運営のプロセスをより円滑に管理し、より効果的にコミュニケーションをとり、より効率的に支払いを徴収できるようにするために開発されたものだ。

「彼らのプログラムを推進させるために必要なすべてのツールを、我々は構築しました」と、LeagueAppsのCEOであり、共同設立者であるBrian Litvack(ブライアン・リトバック)氏はいう。それらのツールによって、ユーススポーツ団体のリーダーは、ウェブサイトの構築、登録の受付、コーチや保護者へのメッセージの送信、運営組織や協会との情報共有などの手段を手に入れることができる。

「ローカルスポーツのオーガナイザーは、スポーツ開催を実現するために、地域コミュニティの中で重要な役割を担っています」と、リトバック氏は述べている。

画像クレジット:LeagueApps

LeagueAppsはソフトウェア自体に価格や使用料を課すのではなく、前払いで少額の料金を徴収し、その後はプラットフォームを介して行われた取引のパーセンテージに応じて料金を徴収する。つまり、ユーザーにお金が入らなければ、同社もお金を得ることができないのだ。

そのため、2020年に新型コロナウイルス感染流行が発生した際には、他の企業と同様に同社も少々打撃を受けた。しかし、それ以降は回復し、さらに収益を伸ばしている。

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2021年の春、このプラットフォームはトランザクション処理額が20億ドル(約2200億円)を超え、2019年の夏に到達した10億ドル(約1100億円)の2倍になった。2016年から2019年の間には、275%の収益成長を遂げている。現在は3000以上のスポーツ団体が、LeagueAppsをオペレーションシステムとして使用している。

2021年には400万件以上のスポーツ登録を処理すると、同社では予測している。

フラッグシップソフトウェアに加えて、同社の「NextUp(ネクストアップ)」プラットフォームは、オーガナイザーにリーダーシップ開発とネットワーク構築の機会を提供することを目的として設計されたものだ。さらに同社では、恵まれない地域でのスポーツを通じた青少年育成プログラムに焦点を当てた慈善活動プログラム「FundPlay(ファンドプレイ)」も運営している。

Contour VenturesのMatt Gorin(マット・ゴリン)氏は、スポーツをしている子どもを持つ親として、LeagueAppsへの投資に惹かれたと語っている。同氏の見解では、この会社は「大きいが断片的な」市場に取り組んでいるという。

「私は、ユーススポーツ体験とそれを提供する組織が、子どもや家族、そしてコミュニティにとってどれほど重要であるかを身をもって体験してきました」と、ゴリン氏は述べている。「LeagueAppsは多くの点でユニークであり、特に成熟しつつあるユーススポーツ市場に対して、テクノロジーとコミュニティ、顧客サービス、そしてインパクトを融合させるという、他に類を見ないアプローチとコミットメントを提供しています」。

LeagueAppsは、新たに調達した資金を主に製品とエンジニアリングへの投資に充て、ユーススポーツ組織に「より多くのソリューションを提供」することを計画している。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:LeagueApps、資金調達、スポーツ、子ども

画像クレジット:Getty Images

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(文:Mary Ann Azevedo、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

Source: TechCrunch Japan

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