Spotifyが新たに85の市場へ拡大、全世界178カ国・地域で利用可能に

TechCrunch Japan

Spotify(スポティファイ)は今後数日の間に、85の新しい市場でサービスを開始し、36の新しい言語をプラットフォーム上に展開する予定だ。このニュースは、米国時間2月22日に開催された同社のオンラインイベント「Stream On」で発表された。

新たに拡大する市場はアフリカ、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、カリブ海地域の国々が含まれ、これらの市場には合計すると10億人以上の人々が住む。今回の発表でSpotifyは「かつてはローカルに留まっていたサウンドやストーリーが、約180もの市場におよぶ世界中のファンに届けられることになります」と述べている。これはクリエイター、リスナー、コンテンツをつなぐ、真のボーダレス・オーディオエコシステムの構築に向けた同社の継続的な取り組みの一環であり、同社のこれまでの市場拡大で最も広範なものとなる。

Spotifyによると、各市場では現地のクリエイターやパートナーと緊密に連携し、言語翻訳の拡大や決済フォーマットの適応など、それぞれの市場の独自性や需要に合わせてカスタマイズされた体験を提供するという。また、Spotifyの市場拡大により、アフロビーツ、アマピアノ、K-POP、レゲエトンなど、世界的な音楽シーンで存在感が増している新たなジャンルの発見が加速する可能性も高まる。

「これらの各市場に存在する豊かな音楽文化が、Spotifyのグローバルなオーディエンスに届くようになります。このような未開拓の音楽エネルギーと我々の革新的なクリエイターツールへのアクセスは、アーティストを新たな高みに引き上げ、情熱を職業に変える力を与えるでしょう」と、同社の声明文には書かれている。

現地のクリエイターやパートナーと協力して、Spotifyが各地域でどのように音楽サービスを展開していくのかというと、全体的なアプローチは次のようなものだ。

まず、無料プランとPremiumプランはすべての市場で利用できるようになる。個人向けのStandard、家族向けのFamily、一緒に暮らすカップル向けのDuo、学生向けのStudentといったプランも一部の市場で提供される予定だが、Spotifyは地域名を明らかにしていない。これらの新しい市場では、Spotifyはすべてのグローバル向けカタログを提供する。さらに同社は、現地の権利者やパートナーと継続的に協力して、カタログを拡大し、より多くの現地アーティストの作品をグローバルに提供できるようにしていくと付け加えている。

これらの新たな市場の大部分では、世界的なストリーミング大手のポッドキャストも、全カタログが提供される予定だ。それ以外の地域では、Spotify独自のクリエイタープラットフォーム「Anchor」を使ったポッドキャストに加え、現地のパートナーと緊密に協力して、より多くのポッドキャストをカタログから紹介していく。

他には、ホーム画面でパーソナライズできる機能や、ブラウズおよび検索する機能も提供される。これらの新市場でサービスが開始されると、Spotifyはまず、モバイルとデスクトップのウェブプレーヤーで利用できるようになるが、今後数カ月以内には、テレビやスピーカー、ウェアラブル機器、クルマの中など、より多くのプラットフォームにSpotifyを導入できるように、現地のパートナーと協力していくという。

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「当社のプラットフォームがより多くのリスナーを獲得すれば、アーティストやポッドキャスターが自分の作品で生計を立てるチャンスが増えます。そしてクリエイターが増えるということは、ユーザーが発見できるオーディオコンテンツが増えるということです」と、Spotifyの最高フリーミアム事業責任者であるAlex Norström(アレックス・ノーシュトレム)氏は述べている。「これにより、クリエイターとリスナーの間に不可欠なフライホイールが生まれ、それが私たちのビジネスの基盤となり、最終的にはオーディオ業界を推し進めることになります」。

Spotifyは現在、93の市場で3億4000万人以上のアクティブユーザーを獲得しており、1億5000万人以上の加入者が広告なしのPremiumプランを利用している。この巨大ストリーミング企業は、今回の拡大により、市場の数を全世界で178にまで増加させることになる。新たに展開を開始する市場はアフリカでは、アンゴラ、ベナン、ボツワナ、ブルキナファソ、ブルンジ、カーボベルデ、カメルーン、チャド、コモロ、コートジボワール、ジブチ、赤道ギニア、エスワティニ、ガボン、ガンビア、ガーナ、ギニア、ギニアビサウが含まれています。ケニア、レソト、リベリア、マダガスカル、マラウイ、マリ、モーリタニア、モーリシャス、モザンビーク、ナミビア、ニジェール、ナイジェリア、パプアニューギニア、ルワンダ、サントメ・プリンシペ、セネガル、セイシェル、シエラレオネ、タンザニア、トーゴ、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエといった国々だ。

アジア地域にはアルメニア、アゼルバイジャン、バングラデシュ、ブータン、ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、キルギス、ラオス人民民主共和国、マカオ、モルディブ、モンゴル、ネパール、パキスタン、スリランカ、東ティモール、ウズベキスタンが含まれる。

ヨーロッパではグルジアとサンマリノ。カリブ海とラテンアメリカの市場には、アンティグア・バーブーダ、バハマ、バルバドス、ベリーズ、キュラソー、ドミニカ、グレナダ、ガイアナ、ハイチ、ジャマイカ、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、スリナム、トリニダード・トバゴが加わる。

そしてオセアニア地域はフィジー、キリバス、マーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、パラオ、サモア、ソロモン諸島、トンガ、ツバル、バヌアツだ。

この市場拡大のニュース以外にも、Spotifyはこの日、ロスレスオーディオ形式の高音質配信サービス「Spotify HiFi」を一部のグローバル市場で開始することを発表。また、新ツール「Discovery Mode」のベータ版も公開した。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Spotify

画像クレジット:Spencer Platt / Getty Images

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(文:Tage Kene-Okafor、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

Source: TechCrunch Japan

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