EDM制作をサポートする「音楽プロデューサーのためのGitHub」Spliceが57.8億円調達

TechCrunch Japan

ニューヨークのSpliceは、グループメッセージングGroupMeの創業者が音楽プロデューサーたちのために作った、AIを利用するビート作成ソフトウェアサービスだ。同社は新たに5500万ドル(約57億8000万円)の資金を調達した。

音楽プロデューサーのためのGitHubとも呼べるこのソフトウェアサービスは現在、Hook N SlingMr Hudson、SLY、Steve Solomon、そしてTechCrunchのMegan Rose Dickeyらも利用している。ユーザーが一気に増えた理由は、Spliceがエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)の作者による音楽の保存や共有、共作、リミックスなどの作業をサポートしてくれるためだ。

同社の人気の高まりとともにSpliceは、ベッドルームDJのツールからGoldman Sachs(ゴールドマン・サックス)役員会議室まで広がった。金融サービスの巨人がMUSICに参加した。MUSICは音楽のエグゼクティブであるMatt Pincus(マット・ピンカス)氏とブティック金融サービス企業Liontreeのジョイントベンチャーで、同社の最新の5500万ドルのラウンドを主導している。同社のこれまでの投資家にはUSV、True Ventures、DFJ Growth、Flybridgeが含まれる。

Goldman Sachsのグロース担当副社長であるStephen Kerns(スティーブン・カーンズ)氏は「音楽制作プロセスはデジタル化されつつある。アーティストたちは、使いやすく、共同作業が可能で、手頃な価格の音楽制作プラットフォームを提供するソリューションに群がっているユーザー数400万人のSpliceは、この変革の最前線に立ち、クリエイターコミュニティに愛されている。Spliceでスティーブン・カーンズ氏と彼のチームとパートナーシップになることができてとてもうれしい」と声明で述べている。

今回のSpliceの資金調達は、2020年に同社が音楽テクノロジー企業であるAudiaireとSuperpoweredを買収したという驚くべき買収劇に続くものだ。

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さらにSpliceは、Adobe Creative Cloud Experience and EngagementのバイスプレジデントであるKakul Srivastava(カクル・スリバスタヴァ)氏を取締役に迎えている。

上記のように今回の資金調達の直前には、同社は音楽テクノロジー企業のAudiaireとSuperpoweredを買収し、オーディオと音楽制作のプロセスを改善し活気づけた。またそれと並行して、上記のカクル・スリバスタヴァ氏の招聘も行われている。

2016年のTechCrunch Disruptにおけるスティーブ・マルトッチ氏(画像クレジット:Getty Images)

Spliceのバランスシートの強化は、新規参入者がSpliceの音楽制作市場の一部を奪い合い始めていることを受けてのものだ。2020年にSounds.comマーケットプレイスをローンチしたハードウェアメーカーのNative Instrumentsや、Arcade by Outputも同様のサービスを提供している。

一方、Spliceはプロデューサーの生活をより楽にするための新技術に対する投資を続けている。2019年11月には、異なるジャンルのサンプルを機械学習を使ってマッチさせる人工知能プロダクトを発表した。

Spliceの創業者でCEOのSteve Martocci(スティーブ・マルトッチ)氏は「私の仕事は、できるだけ多くの人の創造力をインスパイアしづけることです」とTechCrunchに語っている。

ローンチからわずか1年で、TechCrunch DisruptハッカソンのチャットアプリGroupMeをSkypeに8500万ドル(約89億4000万円)で売ったことで知られる連続起業家にとって、また1つの勝利だ。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Splice、音楽

画像クレジット:(写真:Jeffrey Greenberg/Universal Images Group via Getty Images)/Getty Images

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(文:Jonathan Shieber、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Source: TechCrunch Japan

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