NASAが極低温技術と月面のイノベーションについて斬新な14社のプロジェクトに助成金を交付

TechCrunch Japan

NASAが、宇宙技術を抜本的に変えるかもしれない技術を追究している1ダースあまりの企業と総額4億ドル近い「ティッピングポイント」契約(Tipping Point、転換点)を交わしたことを発表した。これらのプロジェクトは、極低温技術の宇宙内試験から月に建設する4G LTEネットワークに至るまで極めて多様だ。

NASAの補助事業や契約事業はとても多く、年間のどの時期でも少なくとも1つ以上の事業が申し込みを受け付けている。その中でもティッピングポイントは、ある程度の助成を必要としている商用の宇宙技術が対象だ。この事業の説明によると「ティッピングポイントで考慮される技術は、デモンストレーションへの投資がその技術を大きく成熟させ、商用化の機運を高め、その技術の政府と民間双方の応用を市場に導入するものである」という。

プロジェクトは複数年にわたる複数の中途目標のある事業だが、今年は極低温技術と月面技術の2つに限定された。数量は必ずしもその技術の開発費用の計算に含まれないが、しかし次の段階へ進むためには一定の量が必要と見なされる場合もある。以下が、今回の契約事業の概要だ。

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極低温技術

  • Eta Space(イータ・スペース):完全な極低温酸素管理システムの宇宙内デモンストレーション、助成額2700万ドル(約28億4600万円)
  • Lockheed Martin(ロッキード・マーティン):液化水素の12種の極低温利用技術のデモンストレーション、助成額、助成額8970万ドル(約94億5500万円)
  • SpaceX:10トンの液体酸素をStarship宇宙船内の複数のタンク間で移送するフライトのデモンストレーション、助成額5320万ドル(約56億700万円)
  • ULA:ヴァルカン・セントールのロケット上段におけるスマート推力極低温システムのデモンストレーション、助成額8620万ドル(約90億8600万円)

月面のイノベーション

  • Alpha Space Test and Research Alliance:月面試験用の小規模な技術とサイエンスのプラットホームを開発、助成額2210万ドル(約23億3000万円)
  • Astrobotic:月面で使用する高速ワイヤレス充電システム「Mature」、助成額580万ドル(約6億1100万円)
  • Intuitive Machines:積載量1kg、航続距離2.4kmのホッパー用着陸船を開発、助成額4160万ドル(約約43億8500万円)
  • Masten Space Systems:月の夜やクレーター用の汎用の化学的熱、動力源をデモンストレーション、助成額280万ドル(約2億9500万円)
  • Masten Space Systems:自社開発のXogdor宇宙船の精密着地と危険回避のデモンストレーション(下降と着地部門の別途契約)、助成額1000万ドル(約10億500万円)
  • Nokia of America:月面通信のための初めての宇宙内LTEネットワークを実用展開、助成額1410万ドル(約14億8600万円)
  • pH Matter:月面でエネルギーを生産し保存する燃料電池のデモンストレーション、助成額340万ドル(約3億5800万円)
  • Precision Compustion:安価な酸素燃料スタックの進歩により推薬から電力を生成、助成額240万ドル(約2億5300万円)
  • Sierra Nevada:太陽エネルギーで月の表土から酸素を取り出すデバイスのデモンストレーション、助成額240万ドル(約2億5300万円)
  • SSL Robotics:月面と軌道、および地球の防衛用に利用できる軽量安価なロボットアームを開発、助成額870万ドル(約9億1700万円)
  • Teledyne Energy Systems:バッテリー寿命が1万時間以上の水素燃料電池による電力システムを開発、助成額280万ドル(約2億9500万円)

申請の手順と、NASAの関心領域については、ティッピングポイント案内ページに詳細が記載されている。

関連記事: NASAが月での採鉱や太陽レンズなど奇抜な研究開発に7億円超の助成金

カテゴリー:宇宙
画像クレジット: NASA

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Source: TechCrunch Japan

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